クリスタルスカルは偽物なのか?都市伝説の真相を考察

クリスタルスカルという言葉はオーパーツ好きな人なら一度は耳にしたことがあるだろう。この記事ではクリスタルスカルとは何か、信憑性はどうなのか追求したいと思う。

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クリスタルスカルとは

クリスタルスカルとは人間の頭蓋骨を模した水晶のドクロである。精巧な細工が施されている。中南米の遺跡などから発掘されている。

水晶の硬度はガラスより高く溶解しにくいので、水晶を加工するには、高度な技術と知識が必要である。モース硬度は7もあり、非常に硬い。研磨剤で変形させることは途方もない年月がかかる。

機械によって水晶の渦巻状になっている軸を無視して加工すると壊れてしまう。それほど水晶はデリケートで扱いが難しい。

クリスタルスカルの種類

以下のように様々な種類のクリスタルスカルが発見されている。この中でも最も有名なのはヘッジス・スカルである。

  • ヘッジス・スカル:マヤ遺跡で発見
  • シュイ・チン・エル・スカル:モンゴルで発見
  • マックス・スカル:マヤ遺跡で発見
  • ザ・ジェスィット・スカル
  • ET・スカル
  • ベイビー・ルフ・スカル:ウクライナで発見
  • スミソニアン・スカル:米国博物館所蔵
  • マヤン・スカル:マヤ遺跡で発見
  • ラズーリ・スカル:ペルーで発見
  • パリス・スカル:アステカ遺跡で発見。パリに所蔵
  • マハサマトマン・スカル:イギリスの女性所有
  • アメジスト・スカル:マヤ遺跡で発見
  • シャ・ナ・ラ・スカル:メキシコの古代遺跡で発見
  • オセアナ・スカル:アクアマリン製。ブラジルで発見

ヘッジス・スカルの発見

クリスタルスカルは1925年12月、中央アメリカのマヤのルバアンタン遺跡で発見された。

イギリスの高名な考古学者であるフレデリック・アルバート・ミッチェル・ヘッジスの養女アンナはルバアンタンの祭壇付近で水晶のドクロを発見した。その後、クリスタルスカルは「ヘッジス・スカル」と呼ばれるようになった。

水晶ドクロは一つの水晶から削り出してつくられたもので、道具を使って加工した形跡がなかった。クリスタルスカルの大きさは幅12・5センチ、長さ17・5センチ、重さ5・4キロだった。

このドクロを復顔するとマヤ人と同じモンゴロイドの顔つきになる。また、当時の技術では水晶ドクロを製作できないと考えられたため、オーパーツ(場違いな加工品)ではないかといわれた。

ヘッジス・スカルの特徴

「ヘッジス・スカル」は、ロンドンの大英博物館に保管されている「ブリティッシュ・スカル」と比べると、精密に彫刻されていた。

光を当てる角度によってスカル全体を輝かせたり、両眼に光を集中させるために、凸レンズによる光線の調整機能などの光学技術が用いられたことが分かった。これは水晶ドクロをつくった者がプリズムの原理を熟知していたことを意味する。

高度な工芸技術

後のヒューレット・パッカード社の分析により、複雑なレンズ反射・プリズム効果の細工が科学的に証明された。自然軸を無視して加工する驚異の工芸技術、また、掻き傷が無かったことから金属の道具を使わずに製作されていたことも判明した。

ヘッジススカル以上に精巧な水晶ドクロは存在しないと言われている。

水晶を復顔

ニューヨーク警察の法医学者ドミンゴによってスカルを復顔した結果、20歳前後のマヤ人がモデルであることが分かった。

クリスタルスカルの目的

クリスタルスカルは、高度な技術を必要とする神秘性から、古代文明の遺物ではないか、水晶ドクロの中にUFOが見えるなど様々な憶測が生まれた。

ETスカルについて例をあげると、鑑定したディステルベルガー博士は「このドクロが製作された当時は、その魔力を強調するために、この目の穴にエメラルドなど別の宝石が嵌め込まれていたのではないか」と推測した。

なぜドクロなのか?

水晶はシャーマン達が予言や神との会話に利用されてきた。古代アメリカでは水晶は癒やしの力を秘めた石として珍重された。アステカ人は死霊信仰により、ドクロを用いた儀式を行っていたことから、水晶ドクロは死霊を扱うツールとして用いられたという研究者もいるという。

クリスタルスカルの真相は?嘘か本当か?

アメリカ先住民の伝説によると、世界に13個の水晶ドクロが存在し、全てが集まったときに、人類の起源や謎への解答を知ることができて世界は救われるという。しかし、現在13個以上のクリスタルスカルが見つかっている。

ヘッジス・スカル以外のクリスタルスカルは最近作られたものが多い。つまり古代で製作された可能性はないといえるだろう。では唯一信憑性が高そうなヘッジス・スカルは古代に作られたものか、最近になって作られたのか。

ディステルベルガー博士はヘッジス・スカルの研磨痕を分析した結果、近代的な工具を用いて作られたと鑑定した。つまり、マヤ人が当時近代的な工具を持っていなかったのなら、せいぜい100年前に製造されたということになる。

米国考古学会の機関紙アーケオロジーではヘッジス・スカルは大英博物館にある水晶ドクロのコピーの可能性があると指摘された。スミソニアン協会が行った顕微鏡検査では現代技術のダイヤモンド研磨剤の使用跡が見つかったそうである。

他にも以下のような疑惑がある

  • 発見時の写真がない
  • ヘッジス・スカルが競売にかけられるが、売れずに買い戻された

しかし、ニューヨークのアンナ・ルーズベルト博士によると、超膨大な時間がかかるから本物ではないかと指摘している。

これらのことから、ダイヤモンド研磨剤の使用跡が本当であれば、最近作られた可能性が高くなる。しかし、古代マヤの時代によって創られたとしたら、膨大な時間を要して製作されたか近代的な工具で創られた可能性が高くなる。

古代に作られたとしても、近代に作られたとしても、われわれを魅了する工芸品であることは事実である。

オーパーツが展示されていた場所

大英博物館

参考文献
  • 神々の遺産オーパーツ大全:並木伸一郎
  • オーパーツ大全:失われた文明の遺産:クラウス・ドナ、ラインハルト・ハベック
  • マヤ・インカ文明の謎
  • 謎解き古代文明:ASIOS

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