長野県のオーパーツ「皆神山」の謎を探る

皆神山の謎

皆神山(みなかみやま)は長野県長野市松代町にある約30万年前に形成された安山岩質の溶岩ドームだ。山頂中央部がへこんだような独特のフォルムが特徴。世界最大・最古のピラミッドと目されている。

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皆神山の概要

未完成のピラミッドではないか?何か埋まっているのでは?UFOが降りてきたのではないか?という噂がある。人工的なピラミッドである可能性が浮上し、話題を呼んだ。

皆神山ピラミッド説は山田久延彦氏の「真説 古事記」の中で唱えられたものだそうだ。皆神山は重力が基準値を下回っているという特徴がある。

群発地震が起きた際の調査で、山の地下に楕円形の空洞部分があることが判明。また、山の地表で確認できる筋状の線が、周囲に数多く点在している神社どうしを結ぶ線とぴったり重なる事実が判明。

山頂には創建1300年をむかえる皆神神社がある。ご利益は五穀豊穣・天下泰平・子育て・寿命などがあるといわれる。

アマテラスの棺の謎

第二次世界大戦中に、日本軍によって皆神山地中に大本営施設が掘られている。重要人物の疎開先として計画されたという。

書籍「日本史の都市伝説」によると、この地はアマテラスの棺が地中に埋まっていると言われており、戦時中に軍が地中を掘ったが、完成間近で埋め戻された。松代象山地下壕という全長10キロに及ぶ地下壕が存在しているが、戦争末期はここに皇居を一時的に移す予定があり、拡張が検討されていたという。

結局、皆神山はゴロタ石と呼ばれる石で形成されているから、どんなに堀り進めても岩盤に突き当たらず、地盤が弱いと判断され中止になった。しかし、地盤の弱さは事前調査しているだろうから、地盤が原因というのも怪しくなる。同書では、軍が皆神山が持つエネルギーを戦況の打開に利用するためだったのではと仮説を立てている。

皆神山は「皆の神がいる山」と解釈できる。様々な神が集結し神秘的なことが起こるパワースポットなのだろうか?

発光現象の謎

群発地震の前後に、発光体が出現しているという。昭和の頃に6万回にも及ぶ群発地震があり、山自体が度々発光することがあったという。

松代地震観測所のHP松代群発地震50年特設サイトによると、

松代群発地震では、多くの発光現象の観察記録が集められ、(中略)松代群発地震は、最盛期には数分間隔で震度1以上の地震、数秒間隔で体に感じない地震が発生しており、発光現象と個々の地震との対応は明確ではありません。また、比較的規模の大きい地震の発生時あるいはその前後に、発光が強かったというわけでもなく、発光現象のはっきりした原因は解明されていません。

と書かれている。発光現象の原因はフジテレビ「何だコレ!?ミステリー」で取り上げられていた。

青白い光の点滅が約1時間ほど何度も繰り返される。地元の人々の話によるとピカッと光るのではなく、無音で少しずつ光るそうだ。50年前にも発光現象は起こり、それからというもの語り継がれている。

発光現象の原因

上番組の信州大学 特任教授の榎本祐嗣氏によると「地殻変動などで岩石が破壊され電気エネルギーが発生し、樹木にエネルギーが蓄えられ、空気の分子にエネルギーが伝わることによって、音の出ない放電が起きたと考えられる」という。

実は皆神山の発光現象に似たような現象は、アメリカのブラウン山などでも確認されていて、さらなる研究が進められているとのことだ。

これらのことから、発光現象はUFOや心霊現象ではなく、地球上で起こるプレート運動だといえそうである。

皆神山の重力制御技法の謎

皆神山付近には低重力域があるとされ、今から約2~3万年前に高度なテクノロジーを持った集団により造られたそうだ。

皆神山の山頂に掲げられた看板には以下のように、驚くような理論?が記されている。

「皆神山の造山方法はエジプトのピラミッドのように人の労力ではなく初歩的な重力制御技法(部分的干渉波動の抑圧)により、当時長野盆地が遊水湖沼(最後のウルム氷期の終末期で東・南信の氷解水による。)となっておりその岸のゴロタ石等堆積土砂石を浮遊させ空間移動させるといったダイナミックな方法でした(従って現在でも皆神山山塊だけが非常に軽くて負の重力異常塊となっています。)」

重力制御技法は一体どのような仕組みになっているのだろうか?重力を制御することなんて可能なのか?

実は現在、重力を制御するものは存在する。こちらは、NASA Kennedy Space Centerへの導入が決定した(株)スペース・バイオ・ラボラトリーズの重力制御装置「Gravite」である。

仕組みとしては、直行二軸のまわりに試料を360°回転、重力ベクトルを時間軸で積分することにより、宇宙ステーションと同じ1000分の1Gの微小重力環境をつくるだけでなく、2Gや3Gの過重力環境を作り出すことができるというものだそうだ。

この技術を使えば巨大な物体も軽くできそうではあるが、山をすっぽり囲むほどの大きさの装置を構築しなければならない。

このGravite以上の技術が、使われていたというのだろうか。

真相

書籍「謎解き古代文明」の中で皆神龍太郎氏が山田久延彦氏に直接質問したら「僕の奥さんの出身地が松代だから」という答えが返ってきたそうだ。奥さんの出身地でピラミッドの場所を選んだのだ。つまりピラミッド説自体が虚構だった。

そもそも地球は国・金・宗教など虚構で成り立っている。ピラミッド説が虚構であっていいではないか。いずれにしても皆神山は立派な山であることは事実だ。暖かく見守りたい。

オーパーツがある場所

〒381-1222 長野県長野市松代町豊栄

参考文献
  • 神々の遺産オーパーツ大全:並木伸一郎
  • 日本史の都市伝説
  • 謎解き古代文明:ASIOS
  • 皆神山 – Wikipedia

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