ハトホル神殿遺跡に、不思議なオーパーツが存在する。それはレリーフだ。神殿内には星座や船、ホルス神・ハトホルなどのレリーフが散りばめられている。その中で、最も謎であるレリーフが「電球のレリーフ(Dendera light)」だ。
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目次
ハトホル神殿
ルクソールの北60キロにハトホル神殿がある。ハトホル神殿は、ハトホル女神に捧げられた神殿。プトレマイオス朝時代の建造物である。
ハトホルは、母と子を守護する母性の神であることから、女性からの信仰があつかったといわれる女神だ。クレオパトラが信仰したといわれる。
この神殿には、クレオパトラとその息子のレリーフもある。隙間なくレリーフが敷き詰められている。
ハトホル神殿に電球のレリーフが!
ハトホル神殿の地下室の壁画には、巨大なナスに蛇が描かれているかのような壁画がある。いや、これは男達が巨大な電球を持っている姿である。その電球は、ブラウン管・フィラメント・ソケット・ケーブルなどが描かれている。
蛇の石、太陽船などの説もあり定説は確定していないが、誰がどうみても電球である。
アメリカの動物学者アイヴァン・T・サンダースン博士は、このレリーフについて、高電圧絶縁器に支えられた照明電球の絵であると指摘した。
他、多くの研究者が電球が存在した証拠であると言及した。
エジソンが電球の発明に成功したのが1871年である。その遥か昔である古代時代に、電球などあるわけがないのに、なぜ電球に酷似している壁画が存在するのか?
エジプト内部のピラミッドの内部には光が届かないところが多いが、隅から隅までレリーフが刻まれている。古代エジプト人は一体どうやって暗闇の中で絵を彫り込むことができたのだろうか?ハトホル神殿の電球のレリーフが示すように、古代エジプトには電球が存在していたのだろうか?
電球レリーフは他に3つ発見されている。何度も描かれるほど重要なものなのか。
ハトホル神殿の電球レリーフの真相
実は古代時代、世界各地で電気が使われていたという記録が残っている。
古代バビロニアの錬金術師が電池を使ってメッキをしていたとする記録がイラクで出土している。電気を用いたメッキ技術は紀元前2000年ごろから行われていた。
紀元前7000年には、インド文字で書かれた文章には電気メッキ法が記されている。2世紀ギリシアの歴史家ルキアノスがヒロエポリスを訪れたときには、ヘラ神殿内部を魔法のエネルギーで輝かしていた。東ローマ皇帝ユスティニアヌス1世時代のアンティオキアには、光り輝き続けるランプがあった。
このように古代人は、電気をメッキや照明にも使用していたのである。
ウィーンの電気技師ヴァルター・ガルンは「ハトホル神殿のレリーフは現代の高電圧絶縁器としか思えない。電気の基礎知識がなければ、あれほど正確な絵を描くことはできないでしょう。あまりにも現代の技術と一致点がおおすぎます」と述べている。
さらにガルンはレリーフの模型を作り、電球として機能させることに成功した。
ガラス内の真空はどうやって作ったのだろうか?別のレリーフに、4人の人がポンプを使ってガラス管の空気を排出している様子が描かれていた。
電球以外の諸説としては以下のようなものがある
- 蛇の石:考古学者 ヘルマン・ケース
- 太陽船:ウィーン ヘルムート・ザッツィンガー博士
- 太陽運行の概念:考古学者
- ハスの花:エジプト学者
- 性的シンボル:SF作家
とはいえ、上記のように電球以外のものが描かれていたとしたら、非常に抽象的で分かりにくい。後世に残すのが目的なら、もっと具体的に描くだろう。
以上のことから、ハトホル神殿に記されてある文字は電気の知識を書き記したものとするのが妥当だろう。
オーパーツが展示されていた場所
エジプト、ルクソールの北約60キロ:ハトホル神殿
参考文献
- ゼロから分かるエジプト神話
- 世界ミステリー画像
- 神々の遺産オーパーツ大全:並木伸一郎
- オーパーツ大全:クラウス・ドナ、ラインハルト・ハベック